短歌のピーナツ

堂園昌彦・永井祐・土岐友浩が歌書を読みます。

2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

第35回 玉城徹『茂吉の方法』

茂吉「凡」歌 土岐友浩 茂吉の方法 (1979年) これは、方法の書である。わたしは、もっぱら、斎藤茂吉が、その短歌において用いた方法のみを、考察の対象にすることを心がけた。あるいは、次のように言った方が正確かもしれない、茂吉の作品を通して、「短歌…

第34回 岡井隆『森鷗外の『沙羅の木』を読む日』

永井祐 こんにちは。 今日は、さいきん読んだ本からやります。 森鷗外の『沙羅の木』を読む日 作者: 岡井隆 出版社/メーカー: 幻戯書房 発売日: 2016/06/24 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 岡井隆『森鷗外の『沙羅の木』を読む日』(幻戯書房…

第33回 前田透『落合直文―近代短歌の黎明』

「近代短歌」の祖、落合直文 堂園昌彦 落合直文―近代短歌の黎明 (1985年) 作者: 前田透 出版社/メーカー: 明治書院 発売日: 1985/10 メディア: ? この商品を含むブログを見る こんにちは。堂園です。 今回やるのは、前田透著『落合直文―近代短歌の黎明』(明…

第32回 関川夏央『子規、最後の八年』

にぎやかに、時に静かに 土岐友浩 子規、最後の八年 (講談社文庫) 作者: 関川夏央 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/04/15 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 子規たちも、かつて闇鍋をしていた。 闇汁会を発案したのは子規であった。…

第31回 吉本隆明『吉本隆明全著作集5』

永井祐 こんにちは。 最近いそがしくて。10月くらいとか、何かとあるんですよね。 そういうわけで、いつもより準備できてないんですが、 定期更新が大事であるブログなので、今回もやっていこうと思います。 本は、「吉本隆明 全著作集5(文学論Ⅱ)」(勁…

第30回 田中登、松村雄二編『戦後和歌研究者列伝―うたに魅せられた人びと』

研究者でたどる和歌史 堂園昌彦 戦後和歌研究者列伝―うたに魅せられた人びと 作者: 田中登,松村雄二 出版社/メーカー: 笠間書院 発売日: 2006/11 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る こんにちは、堂園です。 最近、いろんな人から「堂園さ…